Interview with Toyohara on the official site (2008.11.18)
http://wwwz.fujitv.co.jp/innocentlove/interview/index.html vol. 5

池田次郎役を演じるにあたって、事前に監督やプロデューサーとディスカッションされたことは?

特別なことはないですけど、一応、設定上のことに関しては話しました。雑誌の記者というポジション…当初、新聞記者のような、もう少し固いというか、ジャーナリスト的な設定だったんですけど、そうしてしまうとおそらく動きも制限されてしまうだろう、ということで、もう少しフリーランス的な記者になったんです。新聞記者だと、社会的な意味あいとか影響の大きさも変わってきますからね。では、どうしてこの事件を追うのか…それが個人的には大きなポイントなんですけど、さて浅野(妙子・脚本家)さんがそれをどういう風に書いてくれるのかな、と答えを待っているところです。
特にこの中盤は、池田が、佳音(堀北真希)や耀司(福士誠治)の運命を動かしていく、大きな存在になっていますね。
そうですね。リアルに考えると、そのふたりにとっての両親殺害事件というのは、6年前に新聞やニュースでも報じられている事実なので、特にいま、わざわざこの事件を追うということは、当時新聞やニュースではとりただされていなかった何かがある、ということだと思うんです。池田が何故それを知りたいのか。おそらくこうであろうということを彼は嗅ぎつけているわけで、では、それをどうしたいのか、というところがこれからの展開ということになりますね。
それはジャーナリストとしての興味なのか、功名心なのか、あるいはそれ以上の何か理由があるのか、ということですね。
ただの興味にしてしまうと、この兄妹じゃなくてもいいはずなんです。社会的にもこういう事件は多いですから、他にも記事にできるネタはたくさんあると思うんです。その中でもこのふたりに目をつけたんですから、そこには何かしらのバックグラウンドをつけていかないといけないのかな、という気はしますね。
実際に共演されてみて、佳音を演じている堀北真希さんの印象は?
ひと言でいうと、センシティブな方だと思います。女優という仕事をしていて、いろいろと活躍されている方なので、内面に強いものを持っているというのはわかるんです。でも、彼女はあまりそれを表に出さないというか、見せない。その分、しっかりした芯を持っているんだろうな、と思います。
池田と佳音の絡みは、緊迫感のある、難しいシーンばかりですしね。
そうですね。シーン的にも、佳音が壁のようなものを作って池田に接している、というのが多いので、それもそういう風に見える一因かもしれないですね。
豊原さんが新しい役柄に取り組むとき、最初に考えるのはどういう部分ですか? 役柄によって変わってくるのかもしれませんが、役者さんによっては、衣装や装飾品といった外見から考える方もいますし、役柄プロフィールを考える、という方もいらっしゃいますが…。
それって簡単に答えられるようなことで案外難しい質問なんです。もちろん衣装や小道具というのは、役を作る上で一番早い入り口になります。僕の場合、あまり考えていない、というと馬鹿みたいに聞こえるかもしれませんけど、結果的にいえば、いままでやってきたいろいろな役や人生経験の中から、それに見あう風景とか空気感を探して拡大していくような感じでしょうか。「あの映画に近いのかな?」「あの国のあの土地みたいな感じかな?」というようにいくつかピースを用意して、それを自分の中に取り込みながら拡大していったり…。映画、音楽、劇画、芸術、異文化といった、自分がやったり、見たり聴いたりした様々な経験がベースにはありますね。ただ、あまり同じことを繰り返したくはないので、違う味付けをするようには心がけています。
それは、インスピレーションで選択していく、という感じですか?
最近では勘に近いですね。あまり考えすぎても良くないので。それぞれの現場が持っている空気感も大きく作用してきますし…。
そういう意味でいうと、今回の現場は物語がダークな色合いなせいか…。
暗いでしょ(笑)。だから、堀北さんも違う現場でお会いしたら、今回とは違う印象を受けるかもしれないですよね。今回は、脚本を読んだ印象とか、静かな熱を感じさせる加藤(裕将)監督と、全体的に暗い照明…というようないくつかの要素から、現場全体がセンシティヴな色合いになっているような気がします。ダークというより、潜りたがっているような感じがありますね。不思議な空気感です。
成宮寛貴さんも、「普段の生活から抑え目にしておかないと役柄に出てしまう」とおっしゃっていました。
そうですね。ちょっとしたことが大きく影響することもあると思います。ただ、これは僕の好みになってくるかもしれないんですけど、あまりに全体がダークサイドに陥っていくと、多面性がなくなってしまうと思うんですよね。特に僕がやっている池田のシークエンスはキツかったり、謎めいていたりするんですけど、そこにリアル感というか、物語の流れを出して演じたいとは思っています。
最後に、今後の見どころやヒントを含め、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
6話あたりから、ストーリーの展開にも加速がついてきます。なので、この先の登場人物たちの関わり方が変化していく様を楽しみにしていただきたいです。辛い運命を背負っている佳音という女の子が、人を愛していく心境も、もっと色濃く出てくると思いますので、是非、そこに共感していただければと思います。
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